ミスター・バーク社長の屋根裏部屋
2020/05/19
 
事業を始める理由はと問うと、
「お金持ちになりたい」「偉い人になりたい」
こんな事を考えているとうまくいかない、または上手くいったところで長続きしないケースが殆どです。事業はあなたが結果を求める事ではなく、他人から求められてこそ成功するものだからです。
欲の強い人の多くは失敗を経験します。
ただ、成功したいという欲によってあらゆる努力と失敗から得られる経験は宝になるので、失敗を恐れて行動しない人、成功した人を恨む人よりは遙かにマシと言えるでしょう。

私は「省みる」と言う言葉が好きですが、それは反省とは少し違います。
今日起こった事象を振り返ってみる事が大切だと思います。
良い事はじわっと嬉しく思い出しますが、悪い事は反省しますよね、これが人生で非常に大切な事だと思います。プライドが邪魔して人前で反省する事が出来なかったとしても、寝る前に一人で振り返って次は上手くやろうでいいのです。
この「省みる」習慣を身につけるだけで人は成長できるモードに突入します。
若い頃、活力が有り余る頃にはなんでもやってみることは大切だと思いますが、現実人生は後悔だらけ、失敗だらけ、そんなに上手くいく人生はなかなか無いからです。

どこかで気がついた時に人の力や意見を聞いてリセットしてやり直してみる時にFCは良いシステムだと思います。やり直してみればいいのですから。
ただ学ぶ途中で自我を出してはいけません。失敗したり売上を落としてもがいたりする原因になりやすいからです。

FC事業をしている私にとって売上高はお客様の支持の指標になるので常に参考にしていますが、成功への達成目標ではありません。
利益にもこだわりがありません。利益は次に進む血液のようなものですから、最低限は必要です。
つまり、これも成功への達成目標ではありません。

また、O157、BSE、そして今の新型コロナなど多難な事象が飲食店には降ってきます。
これらの自然災害にも匹敵するような経験に会うこともあるでしょうが、実はFC事業で成功できない根本的な原因は、奢りと胡座をかく事による放漫経営がほぼ全てと言っても過言ではありません。
店をほったらかすことで、自らが「お客様から嫌われる店」へと転落させていきます。
これではどんな繁盛店でもいずれは朽ち果ててしまいます。

今(2020年5月現在)、コロナで大変な時期ですが、大変有難い事に他のチェーン様よりも落ち込みが少ないという事実が今までの取り組み方が正しかったことを物語っています。
我々はお客様の為に、その存在感の為に努力をし、それが認めていただいている現実、これこそが私の思う理想的な成功であると思います。